鳥距溝
鳥距溝(ちょうきょこう、英: calcarine sulcus)または、鳥距裂(ちょうきょれつ、英: Calcarine fissure)は、脳の内側面の尾側端にある脳溝である。一次視覚野の中心に位置する。鳥距溝を挟んで上側が楔部、下側が舌状回、となる。
構造
鳥距溝は後頭極にある2つの収束する枝から始まり、前方の脳梁の膨大部のやや下部まで走り、頭頂後頭裂の内側部と鋭角につながっている。鳥距溝の前部は側脳室の後角に鳥距という構造を生んでいる。
機能
鳥距溝は一次視覚野が集中している所にある。視野の中心部は鳥距溝の後部に位置し視野の周辺部は鳥距溝の前部にある。皮質の受容野の大きさと、その受容野が担当する視野の大きさが比例しないことは興味深いが驚くべきことではない。他の視野領域よりも中心窩からの情報を処理する領域の方が非常に広くなっている[1]。この現象は皮質拡大 (cortical magnification) として知られる。
画像
参考文献
- ^ Wong A, Sharpe J (1999). “Representation of the visual field in the human occipital cortex: a magnetic resonance imaging and perimetric correlation”. Arch. Ophthalmol. 117 (2): 208-17. PMID 10037566.
関連項目
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外部リンク
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前頭葉 |
上前頭回/前頭眼野 (en) (6, 8, 9), 中前頭回 (46), 下前頭回/ブローカ野 (44-弁蓋部, 45-三角部, 眼窩部)
中心前回 (一次運動野, 4)
直回, 眼窩回/眼窩前頭皮質 (10,11,12,47), 前帯状皮質
前頭前皮質, 前運動野 (en) , 前頭極
中心前溝 - 上前頭溝 - 下前頭溝 - 嗅溝 - 眼窩溝 - 中心傍溝
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頭頂葉 |
中心後回, 体性感覚野 (一次体性感覚野 (1, 2, 3,43), 二次体性感覚野 (en) (5)), 楔前部 (7m) - 頭頂弁蓋 (en)
頭頂小葉 (上頭頂小葉 (7l), 下頭頂小葉 (40)), 縁上回 (40), 角回 (39)
中心後溝, 頭頂間溝, 縁溝
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後頭葉 | |
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側頭葉(外・下) | |
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辺縁皮質・島皮質 |
島皮質
帯状回: 膝下野 (en) (25), 前帯状皮質 (24,32,33), 後帯状皮質 (23,31), 脳梁膨大後部皮質 (26,29,30)
海馬傍回 (27,28,34,35,36), 海馬鉤, 海馬体,(扁桃体の一部)
※ 内側側頭葉など他の脳葉に含めて扱われることもある。
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脳葉間の脳溝など | |
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白質 | |
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その他 | |
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いくつかの領域分けは大まかなものになっている。
カッコ内の番号はブロードマンの脳地図における番号である。また、ブロードマンの脳地図における領域のいくつかは複数の脳回にまたがっている。 |
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